Happy Hongkong





香港で食べる!




香港、Hong Kong、ホンコン。

うし的初訪港は1981年か、82年。確かお正月。しかも1月1日。それは同級生だったおともらちとの旅行で。あいや、もう20年近くも前の話なのすなー。けど、このときなんで「香港へ行こう」と思い立ったのか、とんと覚えてないのです。不思議なことに。

ホテルは尖東(ちむとん)の海景假日酒店(ホリディインハーバービュー)。今の海景嘉福酒店(グランドスタンフォードハーバービュー)であります。部屋からは、ヴィクトリアハーバーがきれいに見えました。尖沙咀(ちむさあちょい)には、まだたくさんのアパートメントがあって、下町風情が残ってたのも印象的。

北角 海逸軒の飲茶で「葱花炸両」(6月23日)当時まるで大排當(だいぱいとん=屋台に毛が生えたようなもん)のようだった尖沙咀の上海一品香菜館で家庭料理、制服姿の香港人OLの後をつけて入った中環(ちゅんわん)の茶餐廳(ちゃーちゃんてん=ごはんも食べられる香港式喫茶店)でのぶっかけごはんなど、おいしい料理も堪能しましたが、星光行の北京樓で食べた「アヒルの皮とセロリの炒めもの」だけは、当時のわたしの舌にはイマイチの味でありました。今も鮮明に覚えてるほど。もしかしたらそんときの「リベンジ」が、わだすの「食」に対する興味や喜びの原動力になってるのかもしれません。じつは今も。

そんときお土産にと買ったものは、中国茶と蝦醤(はーちょん=蝦ペースト)、ショウガの蜂蜜漬け、乾麺、髪菜(ふぁっちょい=砂漠に生える植物を乾燥させたもの)、魚肚(ゆいとう=魚の浮き袋)、五香粉(んーひょんふぁん)など香辛料、蠔油(ほーやう=オイスターソース)、そして茶器&陶器山盛り。なぜか、今とまったく変わりがありまへん。最初っからこの街におれが自然に溶け込んでしまったのも、なんだか当たり前なような気がしちょります。

2度目の香港は、秋のベストシーズン。5人でバラバラに出かけ、沙田(さーてぃん)のホテルに宿泊しました。中秋節(ちゅんちゃうじー=中秋名月のお祭り)当日と知らずに登った大混雑のヴィクトリアピークではランタンと赤いローソクを買って香港人にまぎれこみ、お洒落して出かけた淺水灣(ちんそいわん=レパルスベイ)のベランダでは、ワインを開けて超楽しいディナー三昧。遅くまで遊び呆け、毎晩のように尖沙咀から沙田までタクシー帰り。このときはもー、まじ縦横無尽に遊び回りました。だからかな、今だに新界(さんがい)大好き。

3度目の香港はムック(雑誌みたいなもん)の取材で、確か2週間の滞在。当時は一週間以上の滞在は査証をとらなければいけまへんでした。今考えれば、この取材がわたしの香港好きに拍車をかけることになった気がします。おもしろいことに、このとき一緒に仕事したライターの女の子は、あれから一度も香港へ行ってない、どころかこの仕事の後、転職してしまいました。それが、廟街(男人街=テンプルストリート)の亀占いで、「出版の仕事に向いていませんね」といわれたのがきっかけ。なんだか、香港を巡っていろんな人生があるですね。

今じゃ家族同然の香港人、Miu Hingと出会ったり、おさかな形の芒果布甸(マンゴープディング)にびっくりしたのはまさにこのときの香港滞在。これらのひとつひとつに引き合わせてくれたのは、当時香港観光協会にいらして通訳してくれた辻村哲郎さん。

わたしの狂ったような香港通いは、たぶんここからはじまりました。それまでほとんどハワイ一辺倒なしとだったのが、急激にアジアにものめりこんでいったのは、たぶんこのあたり。

中国料理を習ったこと、香港のガイドブックを作ったこと、雑誌や広告の取材でもたくさんたくさんおでかけしたこと。尖沙咀の福臨門酒家で「仔バトのロースト」(6月21日)廣東語教室へ通ったり、留学を検討したり、週末香港ごはん、飲茶研究の旅、友人宅お泊り、茶餐廳ぐるぐるの旅、親を案内、お茶を買いにいく旅、ハンコや靴・バッグはいくつオーダーしたかわかんないし、社員旅行のガイド、料理教室の勉強会、果ては住んでみちゃったり。結婚式、お見舞い、お墓参りが目的の旅もありました。PCをゼロから覚えたのも、やっぱ香港。なんだかたいへんいろんなことがあり、あらゆるものを食べ、無駄遣いをしまくり、笑って泣いて、そんなこんなをどしゃどしゃ重ねているうち、今回の「ハッピー香港」を書くに至った次第でし。要するに、単なる香港好きのしとりとゆーことだな。

著者の紹介と取材の様子は、こちらでどうぞ。

ハッピー香港」の表紙は赤。小渕暁子さんのイラストは、とぼけたドラゴン。これまたかなりかわいいでした。カバーをぺろんとめくった表4イラストは、香港好きなら絶対ニヤリするはず。廣東語も、むちゃくちゃ「音」がかわいい単語だけ並べてます。「うし日記」を読み込んでくだすってるしとなら、たぶん感覚的にわかりる「おれ語録」みたいなもん。役には立ちませんが、笑えます。ぜひぜひぜひ、楽しみにしててくらさい。取材から入稿までの裏話は、なるべく写真を入れながら随時ご報告していきます。

配本は10月30日。だから手に入るのは11月上旬かな。残念ながら「全国どこの本屋さんでも」というわけにはいかないので、できたらお近くの本屋さんに予約してくらさい。お願いします。

2001年 秋 牛嶋直美 (うしこ)



version 2.2 / 6th, october 2001


ハッピー香港 双葉社  \1500

ハッピー香港取材班: 矢田部木綿子(POP ASIA)、林和代(bbs「みんなで作ろう 南の島完全ガイド」管理人)、中岡まり、山田静(ぷれすアルファ, 「ひとり旅活性化委員会」主宰)、長沼美奈(双葉社)、牛嶋直美(aic亜細亜くいだおれ」)
表紙イラスト: 小渕暁子(AUBE) 装丁: 笹澤小夜 イラスト: おおのきよみ 



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