1/10/2004

「鰻丼」


ショートステイから父が帰る。帰って早々、父は混乱しまくり。機嫌もむちゃくちゃわるく、落ち着きがなく、まー、それはそれはひどい状態。

「ショートって、やっぱダメなのかねー」「こんなひどくなっちゃうんじゃ、安心してまかせられないかも」とか、母と一緒になってぶつくさ。留守中は「本当にありがたい」と思っていたはずだけど、これじゃ、どうしようもない。とにかく、夕方以降はずっと、父の世話に翻弄される。

父は、着替えをいやがり、食事をいやがり、おやつをいやがり、お茶をいやがり、薬をいやがり、座ることすらいやがり、家中をうろうろうろうろしまくる。いってることもむちゃくちゃだ。父は視力に問題はないのだが、目の前のものが認識でけない。いつ転んでもおかしくない状況で、見てるだけでハラハラする。

夜ごはんは、鰻丼。

食後に、入れ歯を洗い、父に返そうとしたら、どうしても嫌がって口に入れない。どうにか薬だけ飲んだら、いきなり寝るといいだして、その場に座りこむ。母とわたし、さらに父とで、ほとんど怒鳴りあいのケンカをしながらパジャマに着替えさせるが、シャツはどうしても「脱がない」といいはるので、そのままにして寝床へ連れて行く。

父は、ベッドでの寝方そのものがわからないので、そこから教えなければいけない。一度教えても5分後どころか、いい終わった瞬間に忘れちゃってるからね。毎日何度も、一緒にベッドに座り、「こうやって横になって寝るんだ」と、手とり足とり言い聞かせる。以前はとりあえず素直に寝てくれていたのだが、最近は病気のせいか、薬のせいか、そもそも性格が悪いせいか、いうことをまったくきかなくなった。ようやくベッドに座ったと思っても、すぐにふっと立ち上がって居間や廊下へ歩き出してしまう。

実りのない作業を15分も続けていたら、急に眠くなったらしく、いきなりいうことを聞いて上半身だけ横になる。コレ幸いと両足を抱え込むようにしてベッドにのせ、父の体を「よっこらせ」と中央へもっていき、そっと布団をかける。ふー。ひと安心。昨晩は特養でのショートステイでも、ほとんど寝てないとのことだった。やっぱ、混乱するだろうなー。知らないところだからね。それ考えると、やっぱりかわいそうかもしれないとは思う。けど、そこで仏心を出して甘やかすのもいけないらしいのだ。むじかしいものだ。

今日は疲れているだろうから、起きずに寝てくれるかも。熟睡してくれるといいな。寝ないと明日また体調が悪くなるんだもん。寝てくれることをただひたすら祈ろう。



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